Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『僕は、負けない』





あとがき


というか娘と息子達にこんな名前をつけた父親の顔が見てみたい気がする木枯吹雪です。
そもそも命名の元凶はこれを書いている本人じゃないかという事実はおいといて。

閑話休題。

サード=ノーベルのあの口癖の由来と、臆病気味な幼少のトラウマ(不幸にもこの件で無事それを乗り越えることができたみたいですが)、そして柔らかいパン――ソフトブレッドの作り方。
それらの色々な要素が詰まった今回の話、ちょっと暗めの内容でしたが如何でしたでしょうか?

各所でどこかで聞いた名前や人物が登場したりして、ニヤリとされた方がいるかもしれません。
時を経てもあまり変わっていないというかなんというか。

その中でもなにより変わっていないのが、上にも出てきたフィオナが焼いたパンと同じ味・同じ食感のソフトブレッド。
ファーストの下で修行して身につけたその作り方は子々孫々ノーベル家に相伝され、やがて騎士団の家系から降りた後もそれだけは引き継がれることに。
後にシルバニアへ移り住んだノーベル家のアリスという娘が、その技法ひとつでパン屋さんを開くことになるのですが、それはまた別のお話。

閑話休題。

サード成長後の話については、冗長すぎるかなということで入れるかどうしようかかなり迷ったんですが、最終的にはおまけ的な要素ということで入れてみました。
いや、単にスコップと植木鉢の話を出したかっただけっていう話もあるんですが。シャキィィン、パリーンっ(?)
でも負けない。

閑話休題。

もしよければ感想を書いていただけると嬉しいです☆


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さて、今回初めて登場した「アーネスト・ガーディアン」――エルネストの守護者。
同じシリーズ『僕は、語らない』に登場した「ソース・オブ・ナレッジ」がその名の如く失われた古の知識を探ろうとしているのに対して、 「アーネスト・ガーディアン」は(宰相の命令に従って)旧時代の知識を完全に葬りさらんとしているため、原理的に正反対に位置していることになります。
子々孫々何代にも渡ってその命令群を遂行し続ける彼らは、やがて「ソース・オブ・ナレッジ」という存在と出会うことで、対立せざるを得ない宿命に巻き込まれていくのですが……。

ちなみに彼らが着ていた服は、ラファエル王国時代の補佐官制服と同じデザインを復元したものだったりします。
今後、何かの作品でこの服を身につけた人物が出てきた時は要注意かも知れません。

閑話休題。

そんなわけでまた次回作で。
ではでは。


            (そろそろ数えたくなくなってきた)25回目の誕生日に

                        木枯 吹雪



2003/03/21 初版


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