Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『エリーゼの為に』




シルバニア王国
王都シルバニア


「白亜の王都、シルバニア」
夜、町の街灯に灯される魔導の明かりが白き町に映えるその光景は、訪れた旅人達を魅了してやまないという。
実際、それがきっかけでこの町に移り住んだ者達も沢山いる。

「白亜の王都、シルバニア」
この町の人々は自分たちの住む此の町のことをそう呼んでいるが、他の都市の人々からはこう呼ばれている。
「幻惑の都、シルバニア」と。


王城3階 作戦会議室



こんこん

アシスト 「アシスト及びラントシュタイナー、ただいまステラ港より戻りました。」

ユリア 「あ、おかえりー☆」

レナード 「長旅、ご苦労だったな。」

アーク 「うん。早かったねぇ。」

アシスト 「って、ちょっとまてアーク、お前がどうして先に帰ってるんだっ!?」

アーク 「さぁ、それが僕にもさっぱり。」

アシスト 「……なんで馬車で帰ってきた俺達が徒歩のアークに負けるんだ?」

ユリア 「ねぇねぇ、
 それよりウィルバーちゃんにエリーゼちゃん、
 何か進展はあった?」

エリーゼ 「ユ、ユリア師団長っ!べ、別に何もないわよっ!」

ユリア 「もう、意地はっちゃってぇ☆
 本当の所をいいなさいよっ!
 どこまでいったのよっ?」

エリーゼ 「ス、ステラ港まで」

ユリア 「……エリーゼちゃん、熱あるんじゃない?」

レナード 「どうした、エリーゼ?」

アシスト 「エリー、どうした?お前がそんな事言うなんて?」

エリーゼ 「わ、私がそういう事言うのそんなに変?」

アシスト 「いや、お前のジョークを聞いたのは初めてな気がして……」

レナード 「ところでアシスト」

アシスト 「何だ?」

レナード 「エリーゼの唇はどうだった?」

アシスト 「ああ、柔らかくて……」

エリーゼ 「け、蹴りぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」



おしまい☆



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