Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』if 〜昔話編 その1〜



・ウィルバー=ロウクス=アシストとエリーゼ=ラントシュタイナーの場合


昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

エリーゼ 「……私が、ロウクス君……いえ、アシスト師団長と夫婦?」


アシスト 「ふむ……夫婦ということは実験台にしても……」


エリーゼ 「蹴りぃぃぃぃぃぃぃっ!」


げしっ

アシスト 「い、痛ぇ……冗談の通じない奴だな……。」


エリーゼ 「冗談でもそんな事言わないで下さいっ!」


話、続けますね。
おじいさんは山に芝刈りに、

アシスト 「なんで俺が山に芝刈りに……大体こういうことはコペルニクスに任せればいいものを。」


いえ、確かにそれも正論なんですが……。
で、おばあさんは川に洗濯に行きました。

エリーゼ 「……私、掃除洗濯は好きだけど……」


すると、川の上流から桃がどんぶらこ、どんぶらこ……

エリーゼ 「料理はあまり上手じゃないのよね……。」


おばあさんが桃を拾い……

エリーゼ 「落とし物は持ち主に返さなくてはいけないわね。早速交番に届けに行きましょう。」


……あのー、それでは話が進まないんですけど……。




ベル 「……なあ、俺の出番は?」


結局桃太郎は生まれなかったので出番はなしです。

ベル 「はううぅぅぅぅ。るるるー。」


あのー、泣かれても困るんですけど……。

アシスト 「……桃太郎じゃなくて猿の間違いだろ?」


ベル 「誰が猿だぁぁぁぁっ!」



おしまい(?)。


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