『失われた7枚』if 〜昔話編 その2〜
・レナード=セルシウスとアリス=ノーベルの場合 |
「貴方が落としたのはこの金の斧と銀の斧、どちらですか?」
(ああ、でももし『君が欲しい』なんて言われたら……だめよ、
私達まだつきあってもいないのに……でも告白されたら……。)
「鉄の斧を返して頂きたいのだが。」
(『俺は君の瞳の虜になったんだ』『えっ……』
『だから、君も俺の瞳の虜になってくれ』『……いえ、その必要はありません。』
『どうしてだ?』『だって、私も既に貴方の瞳の虜になっていますから……』)
「……アリスさん?」
(『……アリスさん……』『あの、私、一目会ったときから……貴方のことが』
『それ以上は言わないでくれたまえ。そこからは私が言おう。』
『レナード師団長……』『愛してる。この世界で誰よりも、君のことを』)
(『……嬉しい。』『俺は、君の愛に溺れ死んでもいい。』
『ううん。死んではダメ。だから……ずっと溺れ続けて。』
『アリス……』『レナード師団長……あっ。』)