『失われた7枚』if 〜昔話編 その5〜
「あ、陸地が見えてきた。
……あれ?
でもボクの住んでいたところと風景が違うような。」
「うーん。ここはどこだろう。種子島あたりかな?」
「……え?あのー、ちょっと、今すごく心配なこと言わなかった?」
「うん、よくわかんないけどこの辺でいい?」
「ええっ!? ちょっとー、ちゃんと僕を元の場所に帰してよー。」
「さぁ、それが僕にもさっぱり。
まぁあとはここから歩いて帰って貰うということで。
じゃ、僕はこれで。」
「って、ええっ!?
こんなところに置いていかないで
ちょっと待ってよぉぉぉっ!?」
「ここは一体どこなのさぁぁっ!?」
「しくしくしく。いいもん。
とりあえずつづらを開けようっと。
玉手箱じゃないから老けるってことはないだろうし。」
「きゃーーー☆ サフランちゃんー☆」
「ええっ!?アンジェっ!?」
「ここが今日から私たちの愛の巣なのねっ☆」
「え、ええっ!?」
「きゃーーー☆
サフランちゃんかわいいー☆
ほっぺた伸びるー☆」
「ふにゅう、ほっぺたのばしちゃいやーっ!」
「めでたくないーーーっ!」
「ええっ!?そ、そんなぁぁぁぁっ!?」