Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』if 〜ピーターパン編〜



三姉弟・真ん中 「かなり遠いところまで来たけど……ここがネバーランドなのか?」

ピーターパン 「うん、たぶん。」

三姉弟・真ん中 「たぶんってなんだよ、たぶんって。」

ピーターパン 「どこかに標識があればいいんだけど……。」

三姉弟・真ん中 「何でネバーランドに標識があるんだよ?」

三姉弟・長女 「あ、でもウィルバーちゃん、
 ほら、あそこ。
 何か書いてあるわよ☆」

ピーターパン 「うん、本当だ。標識に間違いない。
 えっと……ほら、
 ネバーランド3丁目って書いてある。」

三姉弟・真ん中 「さ、3丁目っ!?」

ピーターパン 「うん、あっちが2丁目。」

三姉弟・真ん中 「いや、そういう問題じゃなくて……。
 何でネバーランドなのに
 番地があるんだよ?」

ピーターパン 「じゃないと郵便屋さんが困るんじゃないかなぁ。」

三姉弟・真ん中 「いや、だからそうじゃなくて……」


ざざざざざっ


三姉弟・末っ子 「ねぇ、ちょっと、沖合から何か船が近づいてくるわよ?」

三姉弟・長女 「船?」

三姉弟・真ん中 「あの形はキャラック……いや、
 ガレオン船か?
 商船にしちゃやけに重装備だが……。」

ピーターパン 「……! 海賊船っ!」

三姉弟・真ん中 「え?海賊船?」

副船長 「んんんっ。
 遅かったねピーターパン。
 君のいない間にこの島の支配権はフック船長が頂いたっ!」

三姉弟・真ん中 「フック船長!?お前がか?」

副船長 「んんん、いや、この人。」

フック(?)船長 「ちゃきーん。」

三姉弟・真ん中 「それ、フック、違う。」

フック(?)船長 「………………。」

三姉弟・長女 「なんか睨んでるわよ、こっち。」

副船長 「んんん、言葉で言っても無駄か。」

三姉弟・真ん中 「いや、まだ何も言ってないだろ。」

副船長 「仕方ない、ならば実力行使といこう。」

三姉弟・真ん中 「だから何も言ってねぇってば。人の話聞けよ。」

副船長 「んんんっ、部下のベル君っ、用意はいいな?」

海賊船員 「おうよっ!」

三姉弟・真ん中 「……あいつが部下なのか?」

副船長 「大砲、撃てーーーっ!!!」

三姉弟・末っ子 「!!!」



▽!?





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