『失われた7枚』if 〜ピーターパン編〜
「勝負だ、フック船長。」
「ちゃきーん。」
「………………。」
「………………はっ!」
「つぁっ!」
「正面からの突き、素早いな……やっ!たっ!」
「あ、あいつら、甲板で一騎打ちだと!?」
「アークの槍はともかく、高枝切りバサミとの一騎打ちって……。」
「ちゃきーん!」
「やめてっ、私の為に戦わないでっ!」
「いや、少なくともコペはお前のために戦っているわけじゃ……。」
「いいじゃなーい☆ 一度言ってみたかったのよー☆」
「……ちゃきーん。」
「入り込む隙を与えないとは!」
「……だが、それはお前とて同じこと。」
「なぁ、なんかあいつら真剣なんだけど。」
「お前も少しは真剣になれぇぇぇぇっ!!!」
「ふたりとも、ほぼ互角?」
「いや、技量ではピーターパンの方が若干上だが、
フック船長の方がやや実戦慣れしているとみえる。
この決着は……っ!?」
「待て次号!」
「次号ってなんだぁああああっ!?」
「んんん、なんとなく。」
「それで、この決着は?」
「……正直、わからん。
どっちが勝ってもおかしくないが、
引き分けの可能性が一番……」
「!!!」
「…………。」
「ハサミで槍を挟んだっ!?」
「……槍がっ!」
「だが、槍を挟んでいる間はハサミも使えない。
……どうする気なんだ、一体!?」
「………………。」
「………………。」
「互いに力が拮抗している……。
このままじゃ埒が明かないわね。
……あら?」