『失われた7枚』 〜大江戸if 悪代官編〜
「……という次第であります。」
「…………。」
「将軍様?」
「いや、
越前屋アシストがみるくくっきーを盗んだことよりも、
もっと重大なことが発生してな。」
「?」
「うむ、大金はたいて作らせた特注のみるくくっきーが行方不明での。」
「どんな風にして置いてあったのでありましょうか?」
「うむ、『あるみほいる』という銀紙に包んであったのじゃが……」
「……ぎ、銀紙ぃぃぃぃっ!?」
「どうした、心当たりでもあるのか?」
「い、いや、全然ないです、心当たりなんてっ!
グランの奴が山吹色のお菓子とかいって銀紙に包んだ何かを
マルスにあげていたなんてことはっ!決してっ!」
「ほぅ……グランはどこいった?」
「そういえば里帰りすると言っていたような……。
!!!
あいつ、さては逃げたなぁぁぁぁっ!?」
「ベル!今すぐ奴を捕まえてこいっ!!!即刻だっ!!!」
「はぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ。
何で俺がぁぁぁぁぁっ。
こういうのは秘書の役目じゃないのかぁぁぁっ!?」
「よし、わかった。
儂が代わりにナレーターをやるから
お前もベルと一緒に探してこいっ!」