TITLE: 第13の機構 −都市に眠る地下遺構− |
■ 大陸歴 599年 11月 21日 ブランドブレイ王国 |
首都ブランドブレイ
地下遺構 B1 入口 |
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大陸標準時 10:40 am □ |
「リタ、もっとむずかしい魔導の勉強したいです。」 | |
「水を凍らせたり空気摩擦で炎を出したりといった 原子レベルの魔導は簡単だけど……。 物質生成魔導は大人でもかなり難しいぞ。」 | |
「ムズカシイですか?」 | |
「魔導で物質を新たに作るためには、 空気中の計12種類の微粒子の組み合わせを変化させて 別の物質に変換す必要があるんだが……。」 | |
「びりゅうしってのが12こあるんですか?」 | |
「あるいは物質基本粒子と呼ばれてもいるんだが、 それが12種類……いや、6種類が2対あると言った方かいいのかな、 それを組み合わせて原子そのものを変換させてやることで 物質を造りかえることが出来るとされているんだ。」 | |
「凄いです、やってみたいです!」 | |
「でも実際にこれらの事を学校で教わったとおりではなく 自分の意のままに自由自在に操るには、遺伝的な素質が必要なんだ。 よほどの魔導素質と頭脳がないと難しいみたいだぞ。」 | |
「みゅー、しょんぼりです。」 | |
「……まてよ。 リタの場合はかのイーディス女史と血縁関係にあるわけだし、 遺伝的には問題ないとすると……可能かもしれないな。」 | |
「みゅー、がんばるですっ!」 | |
(確かにリタならやりかねないな……。 なんといってもこの年齢で雷の魔導を唱えてしまうほどだし。 この子はこれから何を学んでいくのだろう……?) |
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イベント名『12の微粒子』
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