大陸標準時 6:40 pm □

	「なんだ、この広い空間は……っ！？」
	「わぁ……なんだか綺麗ですっ！」
	「――荘厳、の一言に尽きるな。 　天井が桁外れなまでに高い。 　階段が長かったのは、このためか。」
	《深部がまだこんな完全な形で残っていたのね。》
	「リリィ、 　壁を照らしている、この魔導でも焔でもない 　奇妙な明かりは一体なんなんだ？」
	《アルキメデス動力炉から生じるルミネセンスよ。》
	「あるきめれ……ろうろくりょ？」
	《大昔のエネルギー機関の生き残り。 　要塞のもっと深い所で、未だに稼働し続けている証し。 　この輝きは、その蛍光。》
	「すごいです、部屋中きらきらで、踊りたくなるです。くるくるー。」
	「昔の人類は、こんなものをどうやって作ったんだ……？」
	《こんなもの作っていたから文明が滅びたのよ。》
	「意味深な言い方だな。」
	「おにーちゃん、向こうに出口があるですよ！」
	「……また長い階段でも登るのか？」
	《恐らくね。がんばって運んでね。》
	「猫なんだから自分で歩けよ。」
	《やーよ。だってこの肉体もう結構老いてるのよ？ 　猫って地味に不便なのよね。》
	「……抱えられてるだけなんだから、充分楽してるだろうが。」

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【 階段を昇る 】

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イベント名『要塞内部』
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