「魚屋のおっちゃーん。」
「お!ローラちゃん、今日は一人でおつかい? 偉いなぁ。」
「えへへぇ。」
「で、今日は何にするんでい?」
「あー、その魚なんかおっきーい。」
「おう、目の付け所がいいね!
これは鮭っていう魚だ。
こいつは鍋で煮てもそのまま焼いても……」
「ねぇねぇ、いつもお魚のっけているコレはなにー?」
「ああ、それは秤と言ってな、魚の重さを量る道具……
こ、こらこら。
ローラちゃん、人が乗っちゃいかん。」
「じゃあこのお魚のっけてみてー。」
「おう!まいど!
……ほら、丁度1000って所で止まったろ?
この数字が魚の重さを示すんだ。」
「じゃあ、これとそれとあれも、全部のっけると?」
「おうっ!……4520ってところだな。で、これ全部買ってくれるのかい?」
「ううん。買わない。」
「お?どうしてだい?」
「だって、用事があるのは氷屋さんだもん。じゃあねぇ☆」
「……ローラちゃん、そりゃないよ……。」