Forbidden Palace Library 番外編 3番街の物語

3番街地図 3番街地図 人

ローラ 「あっ!ほら、向こうからも何か怪しい人が来るよっ!」

セディ 「ふっ。……静かにするんだ。
 いいか、これは大人の世界だ。
 子供が余計な手出しをするな。いいな?」

ローラ 「『余計な手出し』ってなぁに?」

オーロラ 「ほほほほほ。
 貴方、確かに美形ですわ。
 ですけど、さすがに初対面でそのような親密な関係になるのは……」

セディ 「ふっ!
 『手を出す』の意味が違う!意味がっ!
 貴様ら家でどういう教育を受けているのだっ!」

ローラ 「…………。」

オーロラ 「…………。」

セディ 「ふっ。何故黙る?」

オーロラ 「あまり深く考えない事にいたしますわ。ほほほほほ」

ローラ 「あ、ねぇねぇ、さっきの怪しい人と何か話してるよ。
 やっぱり知り合いなのかなっ。
 ……あれ、どこに行くんだろう?」

オーロラ 「あら、民家に入って行きますわ。でも、確か、あの家は……。」

セディ 「ふむ……あの場所で受け渡しをするつもりか……。
 なるほど。
 情報は確かだったようだな……。」

ローラ 「なになに?情報ってなに?」

セディ 「ふっ。よいか、最後通牒だ。
 これ以上、私と奴らに関わるな。
 でないと貴様らの身が危ない……っておい!どこに行くっ!」

ローラ 「え? あの家を覗きに。」

オーロラ 「ほほほほほ、面白そうですわねぇ。」

セディ 「ふっ。人の話を聞けいっ!いいか、下手をすると命に関わる……」

オーロラ 「格好いいセディ様☆」

セディ 「ふっ。なんだね?この私に……」

オーロラ 「ほら、ローラ、今のうちに行きますわよ」

ローラ 「あ、うん。オーロラおねぇちゃんさっすがぁ!」

セディ 「……はっ!
 き、貴様らっ!話を聞けっ!
 だから行くなと言っているだろうがぁぁぁっ!」



▽ 移動画面



▽ 書庫に戻る


OWNER
Copyright(c)1997 FUBUKI KOGARASHI (木枯 吹雪) fubuki@kogarashi.jp 日本語でどうぞ。