Forbidden Palace Library #01 失われた7枚


王都シルバニア
中央公園

扇型をしたこの都市のほぼ中心に位置するのが、中央公園と呼ばれているこの場所である。
本当は「センティス記念公園」という名前があるのだがそれを知っている者は少ない。
紅葉した木々に囲まれた噴水は絶え間なく水を吹き上げている。


アーク 「おや、君はボイス将軍の辞書……。」

「秘書ですってば。」

アーク 「…………似てない?」

「似てません。」

アーク 「……そうか。ちょっと僕残念だな。」

「って、アークライト師団長、木の上で何やっているんですか?」

アーク 「うん、それがよくわからないんだ。」

「はい?」

アーク 「さっきまで屋根の上を歩いていたはずなんだけど……。」

「な、何故屋根の上を?」

アーク 「うん。考えたんだ。
 どうすれば道に迷わないか。
 答えは簡単、見晴らしの良い所を歩けばいいんだよ!」

「それは一理ありますね」

アーク 「それで、お城を目指して
 てくてく歩いていたはずだったんだけどなぁ。
 おかしいなぁ。」

「お、お城を目指していたってことは……。
 あの、その、ひょっとして、
 まだお城に行ってないんですか?」

アーク 「うん。
 ……どうしたんだい?
 何か驚くことでもあったの?よければ僕にも教えてよ。」

「……師団長、そんなんでよくその地位に着けましたね。」

アーク 「うん。僕もそう思う。
 ………。
 ところで君、今何かとても失礼なことを言わなかったかい?」

「気のせいですよきっと」

アーク 「そうか。それならいいんだ。」

「……アークライト師団長。
 もう一度お聞きしますね。
 お城を目指して屋根の上を歩いていたっていいましたよね?」

アーク 「うん。」

「……それでどうして木の上にいるんですか?」

アーク 「それがさっぱり」

「師団長、本気で言ってます?」

アーク 「うん。僕はいつも本気さ」

「……アークライト師団長と付き合ってるユリア師団長も大変ですね。」

アーク 「さて。じゃあ僕はそろそろお城に行くよ。じゃっ!」

「ってだからそっちはお城の方角じゃないですってば!こっちこっち!」

アーク 「あ!そっか!ありがとうっ!」

「ってだからなんで全然違う方向行くんですかぁっ!
 ちょっと話聞いてますぅ!?
 わざと無視してません?ちょっとぉっ!」


(今のところ出会った師団長達の中で
 アリバイがあるのは……
 エリーゼ師団長、

 アリバイはないけどお城に行ってなさそうなのは……
 アークライト師団長、

 ×アリバイがないのは……
 アシスト師団長、
 ユリア師団長、
 レナード師団長、

 か……。
 これでまだ会っていない師団長は残り1人か。)



▽このまま中央公園にいる
▽城壁へ行く
▽繁華街へ行く
▽住宅街へ行く



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