Forbidden Palace Library #01 失われた7枚


王都シルバニア
住宅街

繁華街からやや離れた距離に位置するこの付近一帯は、市民に多くの住まいを提供している。
住宅街と言えども店舗が全くないわけではなく、細々と雑貨店などがひらかれている。
だが、その大半は利益よりも趣味で経営されているようだ。

あちこちの家々から楽しそうな声が聞こえてくる。


ベル 「……アシストの奴、どこに逃げたんだ?
 あいつ、そんなに足早くないはずなのに、
 逃げ隠れするの上手いんだよなぁ。なんでだ?」

「あ、ベル師団長。ちょっとお尋ねしたいことが……。」

アシスト 「やーい、馬鹿げのグリフィスー。」

ベル 「いたっ!待て、アシストっ!逃がすかぁぁぁっ!」

アシストあっ!ちょっと待った、グリフィス、止まれっ!」

ベル 「なにっ!?」

アシスト 「いいか、そのまま動くなよ。」

ベル 「お、おう……で、止まってからどうすればいいんだ?」

アシスト 「そのままじっとしてろ。その間に俺が遠くまで逃げるから。」

ベル 「……それだけの理由か?」

アシスト 「それだけの理由だ。じゃっ。」

ベル 「アシストっ!てめぇっ!よくも騙したなっ!待て、逃げるなっ!」

「いや、それはさすがに騙される方が……ってそうじゃなくて、
 あの、お二方に聞きたいことが……あーあ、行っちゃった。
 どうしてみんな私の話を聞いてくれないんだろ。」


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