「あれ?
レナード師団長。
今度は路地の曲がり角で何やっているんですか?
「!!
……秘書か、おどかすな。
それで何の用だ?」
「いえ、レナード師団長には特に用事はないんですけど……。」
「ならば私の邪魔をしないでもらおう。」
「はい?邪魔?
パン屋さんの娘さん……アリスさんの、
観察日記でもつけてるんですか?」
「失礼なことを言うな。
パン屋に入る時機を見計らっていただけだ。
……いいタイミングだったのに邪魔しおって。」
「あのー、別に邪魔するつもりはなかったんですが……。」
「仕方あるまい。今日のところは諦めよう。
……ユリアの方にも妨害が入るとは計算外だな。
やはりこれは綿密に計画を練った後で……ぶつぶつぶつ。」
すたすたすた
「……なんか悪いことしちゃったかなぁ。」