「あそこにいたでござるよ。」
「えっ!?どこですかっ!?」
「あの扉がずらりと並んだ所でござる。」
「え?客室の所ですか?……あっ!いたっ!
ってちょっと待ってくださいよぉぉぉっ!
窓から出てどうしようって言うんですかぁぁぁっ!?」
「やあ。どうしたんだい、そんなに息を切らせて走ってきて?」
「はぁ……はぁ……だからアークライト師団長、勝手に行かないでくださいってばっ!」
「うん。」
「……本当にわかってます?」
「うんうん。」
「今度は私より先に行かないでくださいね。」
「うんうんうん」
「…………。」