「あ、まだ紅茶飲んでる。」
「なんだ秘書か。何か文句あるのか?」
「いえ……今日はいつもに比べて居る時間が長いなぁと」
「雪だからな。」
「……理由になるんですか?」
「何か言われても雪でオレンジ色の列車が遅れたと言えば済むことだ。」
「そ、それは洒落になりませんってば。
……って時代考証無視しないでくださいよ。
それ以前に関東の人にしか分からない話じゃないですか。」
「安心しろ、
どこぞの木枯吹雪という人物はキャンパス移動の為に
今年からどこぞの帝都線を使う事になるらしいからな。」
「いえ、そういう事を言っているのではなくて……
だいたい同じ系列会社でも、
いままで木枯吹雪が使っていたのは黄色い列車じゃないですか。」
「気にするな。
どうせこれは隠しイベントの中でも
発見しにくい部類に入るのだろう?」
「まぁそうですけど……」
「ならば気にするな。」
「…………何かいまいち納得できないなぁ。」