Forbidden Palace Library #06 揺れるその瞳


王都シルバニア
王城本館3F 将軍私室



こんこん

ユリア 「レナードちゃん、入るわよー☆」


がちゃっ

レナード 「うわっ!おい、こらっ!入る時はノックをしろとっ!」

「いえ、いまノックしましたけど……」

ユリア 「レナードちゃん、会議ほったらかしにして何やってるの?」

「師団長達、人のこと言えないんじゃ……」

アシスト 「何か言ったか?」

「いえ、なんでもないです。」

ユリア 「あ、その紙なぁに? A計画? なになに、見せて見せて☆」

レナード 「こらっ!見るなっ!国家機密だ。」

ユリア 「……隠されるとよけい知りたくなるのよねぇ☆」

アシスト 「そうそう。人の過去とかな。」

「何ですかそれ?」

アシスト 「ああ、いやいや、なんでもない。」

レナード 「それで、何の用件だ?俺は忙しいのだ。」

ユリア 「ねぇねえね、そのA計画ってなぁに?教えて☆」

レナード 「国家機密だ。」

アシスト 「国家機密?」

ユリア 「……レナードちゃん、ちょっとだけ見せて☆」

レナード 「だめだ。」

アシスト 「ちっ。」

レナード 「……そうだ。私はちょっと急用を思い出したのでこれで失礼する。」

アシスト 「秘書っ!取り押さえろっ!」

「え、え、ええっ!?わ、私がですか?」
がちゃっ


ばたん

「あ、逃げたっ!」

アシスト 「……秘書、取り押さえなかったお前の責任だな?」

「な、なんでですかぁぁぁっ!?」

ユリア 「とにかく、あのA計画とやらの真相が知りたいわよねぇ。」

アシスト 「確かに隠されるとよけい見たくなるんだよなぁ。」

ベル 「そうそう。」

アシスト 「あれ?グリフィス、いたのか。おはよう。」

ベル 「さっきから一緒にいただろうがぁぁぁぁっ!!!」

アシスト 「……いたっけ?」

ベル 「おのれはぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ユリア 「とりあえず、レナードちゃん探してA計画とやらを探りに行きましょう☆」

「はぁ……じゃあ会議はその後ですか?」
 (まあ、会議が遅れるのはいつものことか……)
「じゃあ私は会議室で書類整理していますから行ってらっしゃいませ」

アシスト 「何言ってるんだ、お前も来るんだよ、秘書」

「ええっ!?」

エリーゼ 「ふぅ……。
 では私は自室に戻っていますね。
 秘書さん、会議が始まったら呼びに……」

アシスト 「エリーゼ、ちょっと耳貸せ」

エリーゼ 「な、なによ?」

ごにょごにょ

エリーゼ 「……うー…………」

アシスト 「な?」

エリーゼ 「わ、わかったわよ。て、手伝えばいいんでしょっ!」

ユリア 「ねえねぇ、ウィルバーちゃん、今エリーゼちゃんに何言ったの?」

「顔真っ赤ですよ、エリーゼ師団長。」

エリーゼ 「な、なんでもありませんっ!」

アシスト 「さ、とっととレナードの奴を探しに行くか。」

「き、気になる……何を言ったのか凄く気になる……」

ユリア 「とりあえず1階の階段まで降りて、
 レナード将軍がお城から出ていけないように
 命令出しに行きましょ☆」

アシスト 「賛成だな。」



▽本館1階階段前まで降りる



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