「レナードちゃん、入るわよー☆」
「うわっ!おい、こらっ!入る時はノックをしろとっ!」
「いえ、いまノックしましたけど……」
「レナードちゃん、会議ほったらかしにして何やってるの?」
「師団長達、人のこと言えないんじゃ……」
「何か言ったか?」
「いえ、なんでもないです。」
「あ、その紙なぁに? A計画? なになに、見せて見せて☆」
「こらっ!見るなっ!国家機密だ。」
「……隠されるとよけい知りたくなるのよねぇ☆」
「そうそう。人の過去とかな。」
「何ですかそれ?」
「ああ、いやいや、なんでもない。」
「それで、何の用件だ?俺は忙しいのだ。」
「ねぇねえね、そのA計画ってなぁに?教えて☆」
「国家機密だ。」
「国家機密?」
「……レナードちゃん、ちょっとだけ見せて☆」
「だめだ。」
「ちっ。」
「……そうだ。私はちょっと急用を思い出したのでこれで失礼する。」
「秘書っ!取り押さえろっ!」
「え、え、ええっ!?わ、私がですか?」
がちゃっ
ばたん
「あ、逃げたっ!」
「……秘書、取り押さえなかったお前の責任だな?」
「な、なんでですかぁぁぁっ!?」
「とにかく、あのA計画とやらの真相が知りたいわよねぇ。」
「確かに隠されるとよけい見たくなるんだよなぁ。」
「そうそう。」
「あれ?グリフィス、いたのか。おはよう。」
「さっきから一緒にいただろうがぁぁぁぁっ!!!」
「……いたっけ?」
「おのれはぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「とりあえず、レナードちゃん探してA計画とやらを探りに行きましょう☆」
「はぁ……じゃあ会議はその後ですか?」
(まあ、会議が遅れるのはいつものことか……)
「じゃあ私は会議室で書類整理していますから行ってらっしゃいませ」
「何言ってるんだ、お前も来るんだよ、秘書」
「ええっ!?」
「ふぅ……。
では私は自室に戻っていますね。
秘書さん、会議が始まったら呼びに……」
「エリーゼ、ちょっと耳貸せ」
「な、なによ?」
「……うー…………」
「な?」
「わ、わかったわよ。て、手伝えばいいんでしょっ!」
「ねえねぇ、ウィルバーちゃん、今エリーゼちゃんに何言ったの?」
「顔真っ赤ですよ、エリーゼ師団長。」
「な、なんでもありませんっ!」
「さ、とっととレナードの奴を探しに行くか。」
「き、気になる……何を言ったのか凄く気になる……」
「とりあえず1階の階段まで降りて、
レナード将軍がお城から出ていけないように
命令出しに行きましょ☆」
「賛成だな。」
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