『僕は、語らない』
「かなり古い死体……これは人間の?」
「いや、人間のものではない。
見ろ。骨格が異なる。
我々の脊椎はこんな風に2つに分かれてはいないだろう?」
「じゃあ……これは?」
「……太古の、遺産だ。
急激に誤った進化を遂げた者のな。」
邪魔だな。処理するか。」
「……よし、道は開けた。
だがこれがここにあるということは、
目標が近い証でもある。」
「目標? アイレスが?」
「いや、アイレスには行かない。」
「え?
ですが今回の任務は……
アイレスへの道のり調査……。」
「残念だが、違うな。」
「!?」
「!?」
「とにかく、
我々の目指すところはもはやアイレスではない。
ついてくればわかることだ。いくぞ。」