Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『僕は、語らない』



メンデル隊長 「……そうか、そういうことか。
 存在しないはずの、爆発の魔導を知る者。
 なるほどな。それなら納得もいく。」

??? 「ふっ。何がだ?」

メンデル隊長 「我が一族に伝わっている昔話がある。」

メンデル隊長 「今より200年以上昔のエンディル大戦前夜。
 私の祖先の関わったとある国家機密計画が、
 薄紫の髪をした一人の魔導師によりつぶれたと。」

エリック (出発してすぐの時に、隊長が言っていた話のこと……?)

メンデル隊長 「そして、こういう話も聞いたことがある。
 かつて、この大陸に魔導をもたらした人物についての伝説を。
 そう、薄紫の髪をした一人の魔導師だったと……。」

??? 「……ほぅ。
 だとしたらどうするのというのだ?
 大人しく死ぬ覚悟でもできたのか?」

メンデル隊長 「……いや、死ぬ覚悟で魔導を試すのみ。
 ソース・オブ・ナレッジ、
 原始魔導協会の名にかけて!!!」

エリック (一体何をする気なんだ……メンデル隊長?)

メンデル隊長  リード・フォース
「理力、解放。
   インクルード、インクルード、インクルード……
 ……魔力、吸収、吸収、吸収、吸収、吸収……。」

??? 「!!!
 まさか貴様!
 限界以上の魔力で魔導を発動させる気かっ!?」

エリック 「限界以上の……魔力?」

メンデル隊長    インクルード、インクルード、インクルード……
「……魔力、吸収、吸収、吸収、吸収、吸収……。」

??? 「やめろっ!貴様自身も身を滅ぼすぞっ!!!」

メンデル隊長 「構わんさ。
 伝説の人物を巻き添えに出来るのならばな!
 ……シャラン・リィ・エリウクセス!

??? 「無理だ!
 それほどの魔力を受け入れることができるわけなどない!
 人間では容積的に無理だ!!!」

メンデル隊長さやかなる輝きよ、散れっ!!!
 シャイニング……ダス……!

 ぐぁあああああああああああっ!」

??? 「!!! やはり制御に失敗したか!
 イェリア・メーレ・ケレントゥス!
 弧よ 防ぎ跳ね返せ リフレクト!!!


コォオオオオオオオッッ!


エリック 「!?」


シャアアアアアアアアアアア!



パキィィィン!


エリック 「うわっ!? ああああっ!?」




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