Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『僕は、語らない』




そして、二十年の歳月が流れ……。
大陸歴641年、シルバニア。



ベル 「だぁぁぁっ!てめぇっ!マルスっ!」

マルス 「んんんっ、こんがり焦げてるね、グリフィス君。」

ベル 「誰のせいだぁぁぁぁっ!!!」

アシスト 「自業自得だろ?」

ベル 「マルスの爆発に巻き込まれているところに、
 魔導打ち込んだのはどこの誰だっ!?
 ああ?アシストっ!?」

アシスト 「いや、爆発を収めてやろうかと思って。いつもの癖でつい攻撃魔導を。」

ベル 「癖で、じゃねぇぇぇぇぇっ!!!」

マルス 「んんんっ。気にしない気にしない。」

ベル 「気にするわぼけぇぇぇぇっ!
 とにかくマルス元師団長!
 迷惑防止条例違反で逮捕するっ!」

アシスト 「取り締まりだなんて大変だなー、お前も。」

ベル 「てめぇも黙ってみてないで手伝えぇぇぇっ!!!」

アシスト 「じゃあ黙らないで喋っていればいいのか?ぺらぺらぺら」

ベル 「そういう問題でもねぇぇぇぇっ!!!ぜーはーぜーはー。」

アシスト 「だってさ、マルス。
 とまぁだからそういう訳で降りてこいよ、お茶ぐらい出してやるから。
 そんな目だつ屋根の上にいないでさ。」

マルス 「んんん。マルス君めだってる?おっけー、おっけー。」

ベル 「……っつーかあいつ、
 すっげー昔に会っている気がするんだけどなー。
 誰だったかなー?」

アシスト 「もうボケたのか、馬鹿毛のグリフィス?」

ベル 「赤毛だぁぁぁぁっ!!!」

マルス 「んんんっ。じゃ、そゆことでマルス君はこれで。」

ベル 「っていうかてめぇはなんで毎回爆発ばかり起こすんだっ!?」

マルス 「……んんん、内緒っ。」

ベル 「内緒、じゃねぇぇぇぇっ!!!」

マルス (そうさ、ライアン。
 僕のささやかな抵抗は、
 やっと始まったばかりなのだから……。)


おしまい。





▽あとがき。



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