『僕は、負けない』
「!?」
「…………!」
「!!!」
「くっ!
子供のくせに動きが鋭い!?
なんだこの隙のなさはっ!?」
「だが、所詮は子供だ。
その程度の筋力では真正面からの大きな一撃を
受け止めることはできまいっ!」
「!? 避けてっ!
真っ正面からの蹴りよっ!!
受けちゃだめっ!!!」
「!!!」
「つぁっ!!!」
「――――!」
「サードっ!!」
「ぐ…………。」
「いまので、間違いなく肋骨は折れてるはずだ。
痛みでもう動くことすらままなるまい。
じっくりといたぶってやる。」
「――この、外道っ!」
「言っただろう。
女子供にも容赦しないだけだと。
命令の執行が、全てだからな。」
「…………。」
「!?」
「サード!?」
「馬鹿なっ!!
その痛みに耐えてなお、
まだ立てるというのか!?」
「僕は……まだこの剣から、
手を離してはいない――。
まだ、戦いは終わっていない!」