『僕は、負けない』
「……なんだ、その瞳の奥にあるものはっ!?
なぜ14、15の少年がそのような
強い意志の光を放てるというのだ!?」
「―――つぁっ!」
「ぐっ!」
「その子は、弱虫で臆病だけど、
うちの家族の中で誰よりも強い。
あたしやセカンド、そしてパパよりも。」
「つぁ! やっ!!」
「ぐぬぬぬっ!!!」
「それが何故か、あんたには分かる?」
「貴方達大人が忘れてしまった底なしの勇気と、
それを実行するだけの優しさを、
内に宿しているからよ。」
「っ!?」
「回転――いや、違う!跳んだっ!?」
「ハッ! ヤッ! タッ!」
「な……剣が、砕けたっ!!?」
「――フィオナ。僕は、負けないっ!」
「!!!」
「絶対に――負けない!」
「ぐ…………あ…………。」