『鐘の音を響かせ』
「ラウド、いや、もう一人のボイス。
お前は俺の偽物だ。
……そのお前に、本物の俺が倒せるのか?」
「だが、礼だけは言っておくよ。
今まで俺の代理でいてくれたことを。
ボイス=ハーシェルのな。」
「しかしお前はもう用済みだ。
再び俺が唯一のボイスになる番だ。
だから、消えてもらう。」
「……俺は、お前とは違う。」
「何が違うというのだ?
ああ、そうか。
兄よりも劣っていると言うことか。」
「俺には守るべき存在がある。」
「ラウドは、もうどこにもいない。」
「ほう、覚悟を決めたのか。」
「……ボイスは、俺だ。」