『失われた7枚』if 〜昔話編 その4〜
「え?あたしがお姫様?」
いえ、確かに相手は王子様の役ですけど、キスされる方は別にお姫様じゃないような……。
「で、やっぱりキスで目覚めるの?
ってことは王子様がアーク?
きゃー☆ 白昼堂々となんてえっちぃー☆」
あのー、それ以前に心配しなきゃいけないことがあるんですが。
「えー?なになにー?何が心配なの、秘書ちゃんー?」
アーク王子、いつになったら来るんでしょうね。
「早く来て、アークぅ。」
待ってたら夜になっちゃったりして。
「暗いのいやいやぁぁぁぁっ!
あたし帰るぅぅぅぅっ!!!
くすんくすん。」
ってええっ!?
あ、あの、ちょっと!?
そこで帰られてしまうと話が続かないんですけど……。