Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』if 〜昔話編 その4〜



『眠れる森の……』

・エリーゼ編


むかしむかし、とある村に……


アシスト 「お、寝てる寝てる。これから俺が起こせばいいわけだな?」

エリーゼ 「…………。」


あのー、人がまだナレーションをしているところなんですが……。
ええ、まあ一応そういう配役になっていますが。


アシスト 「……シナリオでは、キスすれば起きるんだよな?」


ええ、まあそうですけど……?


アシスト 「いやまてよ。
 もしかするとそれ以外の方法でも起きるかもしれない。
 この際色々と実験してみるという手も。」

エリーゼ 「蹴りぃぃぃぃぃっ!!!」


げしっっっっ


アシスト 「い、いってぇぇぇぇっ!
 おいエリーゼ、
 お前寝てるんじゃなかったのか?」

エリーゼ 「寝てますっ!」

アシスト 「じゃあなんでしゃべれるんだよ?」

エリーゼ 「寝言ですっ!。」


……ね、寝言で蹴りが出るんですか?


アシスト 「寝癖の悪い奴だな。いいから横になってろ。」

エリーゼ 「……ちょっと、その手は何よ?」

アシスト 「エリーゼ…………。」

エリーゼ 「だから真顔で迫ったって……ダメ……だってば……」

アシスト 「……ちっ。」

エリーゼ 「ちっ、じゃなぁぁぁぃっ!!! 蹴りぃぃぃぃっ!!!」


げしっっっっ


アシスト 「……きゅうっ。」

エリーゼ 「シナリオには忠実に演じなさいっ!んもぅっ!」


……アシスト師団長っていつも自業自得ですよね。




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