Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』if 〜昔話編 その5〜




昔々、あるところに浦島太郎という心優しい若者がいました。


サフラン 「……え?ボク?」


今までの経験上、私はその役をやりたくありませんし。
だからナレーターに徹します。

サフラン 「あー。おねぇちゃんひどーい。」


…………とにかく浦島太郎が海岸を歩いていると、


サフラン 「話を強引に進めるしー。」


子供達がなにやら亀をいじめているようです。


アシスト 「やーい、方向音痴ー。」

ユリア 「んもぅ、アークったらいつも道に迷うんだからぁ☆」

レナード 「ああ、アリスさん……。」

サフラン 「……最後のはどう考えていじめじゃないと思うなぁ、ボク。」

アーク 「うん、僕もそう思う。」

アシスト 「ん?この亀喋ったぞっ!」

ユリア 「あら、本当ねー☆」

アシスト 「よしよし、ならば早速実験台に……」

エリーゼ 「蹴りぃぃぃぃっ!!!」


ごすっ!


アシスト 「ぐはぁぁっ!」

エリーゼ 「アシスト君!
 いい年してなにやっているんですかっ!
 それにレナード将軍にユリア師団長もっ!」

ユリア 「エリーゼちゃんに怒られちゃったー☆」

エリーゼ 「いいから皆さんちょっと来てくださいっ!」


ずるずるずる


ユリア 「じゃーねー、亀さんー☆」

レナード 「ああ、アリスさん……。」

アシスト 「…………きゅう。」


ずるずるずる


サフラン 「…………今のは一体。」

アーク 「うん、助けてくれてありがとう。」

サフラン 「助けたのはボクじゃないんだけど……どう考えても。」

アーク 「お礼に竜宮城まで連れて行ってあげましょう。」

サフラン 「……え? うーん、なんか嫌な予感がするんだけどぉ。」

アーク 「いいからいいから。」

サフラン 「ってええっ!?ちょっとそんな強引なっ!?」



▽助けた亀に連れられて





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