『失われた7枚』if 〜ピーターパン編〜
「で、あっさり捕まってしまったわけだが……。」
「そうね、これからの対策を考えないといけないわね。
相手の目的が分からない以上、
しばらく大人しくしているのも1つの方法だけど……。」
「きゃー、あたし囚われの美少女なのねー☆」
「……少女と呼べる歳か?」
「失礼ねー、1の位を切り捨てればまだまだうら若き乙女よっ☆」
「いや普通そう言うときは四捨五入だろ?」
「いいのよ、切り捨て切り捨てっ。」
「それより、これからどうするのよ?」
「え?ピーターパンの助けを待つんでしょ?」
「なぁ、あいつが迷わずに助けに来られると思うか?」
「えー、もちろん無理に決まってるじゃないー☆」
「そ、即答なんですね、ユリア師団長……。」
「……恋人なんだからせめて否定してやれよ。」
「とりあえず、ここにいても仕方ないわね。」
「そうだな、
幸いこの扉は鍵がかかってるだけみたいだしな。
……エリーゼ、この扉を蹴り開けられるか?」
「そのぐらい簡単よ。
……すうぅぅぅっ。
蹴りぃぃぃっ!」
「……扉が粉々になっちゃった。
すごーい、エリーゼちゃん☆」
「……俺、いつもこんな力で蹴られているのか?」
「そんなことより、
見つかる前に外にでるわよっ!
早いところ、ティンカーベルを探さなきゃ――」
「おうっ!」
「はーい☆」