『失われた7枚』if 〜ピーターパン編〜
「んんん、そろそろ観念してもらおうかな、諸君。」
「ちゃきーん。」
「何の役にも立たなかったな、ピーターパン。」
「方向音痴だしー☆」
「いやそういう問題でもねぇだろ。」
「んんん。さて、ユリア君。
海の下にはワニがいる。
まずは君からそこに飛び込んでもらおうか。」
「……お前さっきその海を泳いでなかったか?」
「っていうかアークも泳いでいたと思う。
どっかいっちゃったけど。」
「んんん。
細かい事気にしちゃいけないよ。
そんなことより、飛び降りるんだ。」
「じゃーねー、ウィルバーちゃん、エリーゼちゃん☆」
「ユリア姉さんっ!」
「ん?着水音がしない?」
「そこまでだ、フック船長っ!」
「!?その声はっ!?」
「ピーターパンっ!」
「はーい。」
「普通に返事するなぁああああっ!!!」
「どうやってここまで戻ってきたっ!?」
「えーと、島をぐるーっと一周して。」
「きゃー、アークに抱きかかえられちゃったー☆」
「フック船長、悪行の限りもそこまでだっ!」
「ちゃきーん。」
「っていうかよく考えたらこの船長、
ちゃきーんちゃきーん言ってるだけで
さっきから何もしてないんじゃねぇか?」
「ちゃきーん。」