Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』 〜大江戸if 悪代官編〜




むかしむかしの物語。
極東の島国、JAPAN。

とある代官屋敷。


アシスト 「アーク代官様、
 山吹色のお菓子です。
 どうぞお納めください。」

アーク代官 「うん。どれどれ。」



がりっ


アーク代官 「……堅い。」

アシスト 「っておい、マジで食べてどうするんだよ。」

アーク代官 「うん、だってお菓子って。」



それは物の例えでして、この場合は小判のことを意味するんですが……。


アーク代官 「そうならそうと最初から言ってくれればいいのに。」



…………。


アーク代官 「越前屋さん、どうせならもっと柔らかい食べ物持ってきてよ。」

アシスト 「ち、ちょっと待ってろ、出直すから。」



・・・・・


アシスト 「これでどうでしょう、アーク代官様」



ぱくっ


アーク代官 「うん。おいしいよ。」

アシスト 「お気に召されたようでなにより。南蛮の食べられる山吹色のお菓子でございます。」



え?
……あの、アシスト師団長、それ、どこから持ってきたんですか?


アシスト 「EDO城天守閣三階茶の間……ああ、いやいや、なんでもない。」



ひょっとして、盗んできたとか言いません?


アシスト 「……………………なんのことかな?記憶にないな。」



ちょっと、その間は何ですかぁぁっっ!?
私、知りませんからねっ!?


アーク代官 「うん。
 とにかく越前屋さん。
 これおいしいからもっと持ってきてよ。」

アシスト 「ああ、少し日数かかるけどちょっと待ってろ。」



……知りませんよ、本当に?


アシスト 「何かあったら秘書のせいということで。」



無茶言わないでくださいよぉぉぉぉぉっ!!!
はぁ……この先、どうなっちゃうんだろ。


アーク代官 「さぁ、それが僕にもさっぱり。」



…………いや、あの…………。



▽翌日。





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