『失われた7枚』 〜大江戸if 悪代官編〜
「アーク代官様、
山吹色のお菓子です。
どうぞお納めください。」
「うん。どれどれ。」
「……堅い。」
「っておい、マジで食べてどうするんだよ。」
「うん、だってお菓子って。」
「そうならそうと最初から言ってくれればいいのに。」
「越前屋さん、どうせならもっと柔らかい食べ物持ってきてよ。」
「ち、ちょっと待ってろ、出直すから。」
「これでどうでしょう、アーク代官様」
「うん。おいしいよ。」
「お気に召されたようでなにより。南蛮の食べられる山吹色のお菓子でございます。」
「EDO城天守閣三階茶の間……ああ、いやいや、なんでもない。」
「……………………なんのことかな?記憶にないな。」
「うん。
とにかく越前屋さん。
これおいしいからもっと持ってきてよ。」
「ああ、少し日数かかるけどちょっと待ってろ。」
「何かあったら秘書のせいということで。」
「さぁ、それが僕にもさっぱり。」