| TITLE: 第13の機構 −歴史に消えた消失魔導− | 
| ■ 大陸歴 599年 11月 15日 ブランドブレイ王国 | 
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	首都ブランドブレイ 露店市場 |  | 
| 大陸標準時 09:45 am □ | |
|  | 「買わないの、震えるわかめ?」 | 
|  | 「いらん。他にはどんなの売ってるんだ?」 | 
|  | 「こんなのどう? 甘さを控えた砂糖。」 | 
|  | 「へぇ……紅茶に入れるとよさそうだな。」 | 
|  | 「でもカロリー150%増(当社比)なの。 ダイエットにも使えない砂糖はお一つどう? 体重計の上でとっても虚しくなれるわよ。 ……よく考えたら女性の敵よね、こんな砂糖。 なんでこんなもの仕入れたのかしら?」 | 
|  | 「なんで甘さ控えめなのにカロリー増えてるんだよ。 っていうかそんなんだったら最初から仕入れるなよ。」 | 
|  | 「じゃあこれはどう? 本に挟むとどこにあるのか分からなくなる栞(しおり)。 どこにいったのか探しているだけで虚しくなれるわよ。」 | 
|  | 「栞の意味ないだろ、それ。」 | 
|  | 「……虚しいわね。」 | 
|  | 「じゃあ売るなよ。」 | 
|  どこに移動しますか? | |||
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| 【 都市中心街 】 | 【 沿岸貿易街 】 | 【 露店市場 】 | 【 城塞跡公園 】 | 
イベント名『虚しい商品』
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