首都ブランドブレイ 露店市場
大陸標準時 10:00 am □

	「なぁ、マティルダ。何かまともな物は売っていないのか？」
	「なによ、全部まともなものばかりじゃない。」
	「どこがだ？ 　震えるわかめのどこがまともなんだ！？」
	「じゃあこれ、『色鮮やかな紅茶のティーバッグ！』」
	「で、欠点は？」
	「色だけで味がないこと。虚しいわね。」
	「紅茶の意味ないだろ、それ。 　っていうか最初から欠点ある品物売るな。」
	「じゃあこれはどう？ 山の中で取れた昆布。 　とりあえず見た目は昆布だけど、生産場所から加工方法まで全て虚しい謎のまま。 　名付けて、『たぶん昆布』。」
	「不確定すぎる名前だな、おい。 　それにどうやったら山の中で昆布がとれるんだよ。」
	「じゃあこれはどう、『きっと干しぶどう』。」
	「だからどうしてそう不確定な名前なんだよ？」
	「仕方ないわね、これはどう？『もしかするとアーモンド』」
	「ますます弱気になってどうする。」
	「買わない？」
	「……いらん。」

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イベント名『もしかするとアーモンド』
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