Forbidden Palace Library #J02 『真実の抹消者(後編)』

『真実の抹消者(後編)』


シルバニア王国 王都
繁華街


だだだだだっ

ラグランジュ 「追いつめたぞ、ステヴィン長官――いや、ジェイムス!」


だだだだだっ

ジェイムス 「くっ!」

ラグランジュ 「歳月を掛けすぎた。
 国家反逆罪で貴方を逮捕する!
 法により然るべき後に……えーと、なんだったっけ。」

ジェイムス 「――定型文を忘れたな、愚か者め。」

ラグランジュ 「とにかく、大人しくお縄を頂戴しろ!」

ジェイムス 「するわけがないだろうっ。
 中隊最後の一人となっても、
 私は戦い続ける。」

ラグランジュ 「ジェイムスっ!」


だだだだだっ

ボイス 「おい、いたぞ!」

ジェイムス 「!!!」

ラグランジュ 「シルバニア王立軍か!」


ぴたっ

ボイス 「賊はそいつだ、包囲しろ!」

ラグランジュ 「ぇええええ!?
 いや、ちょっとまて、逆だ逆!
 犯人はそいつだ!」

ジェイムス 「騙されるな、その騎士団長は外交手続き無しでシルバニアへ入国した!」

ラグランジュ 「ちょっ……待てよなんで俺が悪者になってるんだ!?」

ボイス 「構わん、両方逮捕しろ。」

ジェイムス 「ちっ。」


だだだだだっ

ラグランジュ 「あ、おいっ!」

ボイス 「動くなっ!お前もだっ!」


どしんっ

ラグランジュ 「ぐぁっ……きゅうっ。」


▽……。



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