「む?どうした?犯人が見つかったか!」
「ええ、一人は。
……ボイス将軍、念のために確認させていただきますが、
クッキーは最初15枚あったんですね?」
「無論。このわしが数え間違えるわけがない。」
(本来なら15枚あったはずのクッキー。
ベル師団長が見たときには既に10枚に減っていた。
……ということは他にも犯人が居る!?)
「わかりました。じゃあこれで失礼します。」
「む、待て、秘書。
『一人は』と言ったな?
それは犯人が複数いたということか?」
「どうやらそのようです。」
「……そのひとりは誰だ?」
「ベル師団長です。
まだ裏路地にいるんじゃないでしょうか。
たぶん家と家の隙間にはさまったままだと思いますが。」
「そうか。ならば征かねばならぬな。
ベルめ、今このわしの手で成敗してくれるわぁっ!
覚悟ぉぉぉっ!」
「あのー、ボイス将軍?そんなに興奮されなくても……。」
「何を言う、このゆゆしき事態の時に落ち着いていられるかぁっ!」
「あーあ、行っちゃった。
なんでこの国のお偉い方々ってのはこーなんだろ。
さて、残りの犯人を見つけなくちゃ……。」
(ベル師団長以外で、 ○アリバイがあるのは…… エリーゼ師団長、 ユリア師団長、 レナード師団長、
△アリバイはないけどお城に行ってなさそうなのは……
×アリバイがないのは…… |