Forbidden Palace Library #01 失われた7枚


王都シルバニア
中央公園

扇型をしたこの都市のほぼ中心に位置するのが、中央公園と呼ばれているこの場所である。
本当は「センティス記念公園」という名前があるのだがそれを知っている者は少ない。

夜という名の闇は木々の間にまでも入り込み、公園全てを自らの色に染めようとしている。
ただ一つ、噴水の側に灯された銀色の明かりだけが孤独そうに闇夜に耐えている。


(どうやって残りの犯人を見つけだすか……。
 ベル師団長が自白した時点で、残る容疑者は二人。
 アークライト師団長かアシスト師団長。)

(アークライト師団長の話が本当だとすれば、
 あの人はまだお城に行っていないことに。
 とすると、残ったのは……アシスト師団長か。)

アシスト 「お、秘書。こんな時間まで何やってんだ?」

「アシスト師団長、ちょうどいいところに。」

アシスト 「おお、ついに俺の実験台になる決心でもついたか?」

「いえ、そうではなく。
 ……アシスト師団長、
 口元にミルククッキーのかすがついてますよ。」

アシスト 「何っ! どこだっ!? これで取れたかっ?」

「……ということは、
 アシスト師団長ですね。
 ボイス将軍のミルククッキー食べた犯人は。」

アシスト 「ちっ! ばれたかっ!
 イ・セイラ・シェレネ 風の翼、空の羽根、いざ我らにつき従え。
 エアーフライト!」

「っあーっ!魔導で飛んで逃げるなんてずるいっ!」


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