「……おや?さっきもここ通った気がするなぁ。
うーん、おかしいなぁ。
どこで道を間違えたんだろう?」
「えっと、繁華街の酒場の前を右に曲がって、
子供が遊んでいた行き止まりの壁を乗り越えて、
そのまま歩いてたら猫にばったり出会ったから肉球ぷにぷにして……。」
「……やっぱりどこで道を間違えたのか僕にはさっぱり。
まぁいいや。とりあえずこのまま歩こう。
てくてくてく。それにしてもちょっと歩きにくいなぁ、この傾斜は。」
(あれ?……今、アークライト師団長が屋根の上にいたような。
き、気のせいだよね、うん。
……疲れているのかなぁ。)