Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
中央公園

夕日はもう山の彼方へと、殆どその姿を隠している。 吹きすさぶ風も次第に強くなり、池の上に描かれる波紋が少しずつ荒くなっていく。

池の縁に鎮座した黒い猫が、次々と寄せる波を前足でおそるおそるつついている。


(水、冷たくないのかなぁ。
 ……そういえば空も暗くなってきたなぁ。
 早くこの仕事終わらせたいなぁ……。)

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▽住宅街へ行く
▽パン屋さんへ行く



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