王都シルバニア
城壁
幸か不幸か、この城壁が役目を果たした事は今までに一度たりともない。
2年前の大戦でも、とある魔導師の功績によって城壁は傷一つ付かずにすんだという。
その魔導師が一体誰だったのか、真相は闇のヴェールに包まれたままとされている。
白き城壁の前には高枝切りバサミを持った兵士が佇んでいる。
「もう一度お伺いしたいんですが、その高枝切りバサミ、一体どこで……?」
「……。
ただいま留守にしております。
ご用件のある方は、ピーという発信音の後……。」
「る、留守も何もそこにいるじゃないですか。」
「俺様は知らん。」
「し、知らんって貴方が言い出したんじゃないですか。
…………はぁ。まぁいいや。
で、その高枝切りバサミをどこで?」
「貴様などに答える筋合いはない。」
(……なんだかなぁ……。)
▽中央公園へ行く
▽このまま城壁にいる
▽住宅街へ行く
▽パン屋さんへ行く
▽書庫に戻る
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