Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
城壁

幸か不幸か、この城壁が役目を果たした事は今までに一度たりともない。
2年前の大戦でも、とある魔導師の功績によって城壁は傷一つ付かずにすんだという。
その魔導師が一体誰だったのか、真相は闇のヴェールに包まれたままとされている。

白き城壁の前には高枝切りバサミを持った兵士が佇んでいる。


「もう一度お伺いしたいんですが、その高枝切りバサミ、一体どこで……?」

兵士 「……。
 ただいま留守にしております。
 ご用件のある方は、ピーという発信音の後……。」

「る、留守も何もそこにいるじゃないですか。」

兵士 「俺様は知らん。」

「し、知らんって貴方が言い出したんじゃないですか。
 …………はぁ。まぁいいや。
 で、その高枝切りバサミをどこで?」

兵士 「貴様などに答える筋合いはない。」

(……なんだかなぁ……。)

▽中央公園へ行く
▽このまま城壁にいる
▽住宅街へ行く
▽パン屋さんへ行く



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