王都シルバニア
中央公園
夕日はもう山の彼方へと、殆どその姿を隠している。
吹きすさぶ風も次第に強くなり、池の上に描かれる波紋が少しずつ荒くなっていく。
池の縁に鎮座した黒い猫が、次々と寄せる波を前足でおそるおそるつついている。
(水、冷たくないのかなぁ。
……そういえば空も暗くなってきたなぁ。
早くこの仕事終わらせたいなぁ……。)
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