Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
城壁

東の空から夜が迫り、蒼穹を紺碧へと塗り替えていく。その闇に続くように、星々がぽつりぽつりと降り始める。
冬の空が澄み渡っているためだろうか、その輝きがやけに目映い。

けれど、星明かりでは街を照らすことは出来ない。そのため夜になると、街の各所に魔導の明かりが灯されていく。
この城壁とて、その例外ではない。


(なんで魔導の明かりって独特の色をしているんだろう……。
 白というか銀というか……なんて表現すればいいんだろう。
 なんとなく優しい色をしているんだよなぁ……。)

(あれ?
 そういえば高枝切りバサミを持った兵士がいないなぁ。
 どこにいったんだろう……。)

▽中央公園へ行く
▽住宅街へ行く
▽パン屋さんへ行く



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