Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
王城3階 作戦司令室


ベル 「将軍、例の容疑者がようやく目を覚ましたようです。」

ボイス 「うむ。ではここに連れてこい。」


五分後。


マルス 「よぉ、じいさん。」

ボイス 「……マルス、お主が犯人だったのか。」

マルス 「んんん、クッキーみっけ。もーらい……」

「お願いですから、それだけは止めてくださいっ!私の仕事が増えるからっ!」

マルス 「んんん?
 秘書君どうしたんだい僕に抱きついて。
 まさか……このマルス君に気があるんじゃ……。」

「違いますっ!とにかくそのクッキーから手を離して下さいっ!」

マルス 「んんん。仕方ないなぁ。」

ボイス 「……それで、お前は一体何をやろうとしていたのだ?」

アーク 「さぁ、それが僕にもさっぱり。
 気が付いたらお城の屋根の上で遭難していただけで。
 お陰であれから出番なくしちゃったよ。」

ボイス 「……アーク。
 お前には聞いておらん。
 今はマルスに聞いておるんじゃ。」

マルス 「え?何って、爆発音が聞きたかったから。
 ゴミ箱に火を入れて……ぼんっと。
 ああ、あの音が……うっとり。」

ボイス 「それだけ……なのか?」

マルス 「んんん。
 もちろんっ!
 マルス君正直者だから。」

レナード 「……クーデターとかテロの可能性を、一瞬でも考えた私が馬鹿みたいだな……。」

ボイス 「とりあえず3日ほどこいつを独房へ放り込んでおけ。」

マルス 「あ、らっきー。丁度宿代なくてこまってたんだ。」

ベル 「独房は宿屋じゃねぇぇぇぇっ!」

▽……。



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