Forbidden Palace Library #03 花束を彼女に


王都シルバニア
王城3階 作戦会議室



ユリア 「何ですって!?計画がばれた!?」

「ええ、さっきベル師団長が……。」

ユリア 「裏切ったのねっ!」

アーク 「まずいですね……。」

「きっとエリーゼ師団長達、仕返しに来るでしょうねぇ。」

アーク 「……副将軍、ご命令を。」

レナード 「総員撤退!大至急にだっ!」

「え、あのー、私もですか?」

レナード 「奴らに捕まりたいのならば別だが。」

エリーゼ 「そこまでよっ!」



ばきぃっ!


「と、扉が……。」

エリーゼ 「話は全てベル師団長から聞いたわ。」

ユリア 「や、やーねぇ、エリーゼちゃん、怒っちゃい・や☆」

アシスト 「レナード、アーク、ユリア、秘書。
 まさかこんな事をしてただで済むなんて思ってないよなぁ?
 お返しは3倍返しが基本だしな。」

「そ、そんなぁぁぁぁぁぁ。」

レナード 「…………作戦失敗。総員、戦略的撤退っ!」

アーク 「要するに逃げるんですね。」

ユリア 「…………。
 イ・ライナ・メリア 我が足よ、大地を風の如く駆けよっ!ダッシュッ!
 というわけでおっ先にぃー☆」

アーク 「あー、ユリアさん、俊足の魔導なんてずるい。
 とか言ってないで僕も逃げなくちゃ。
 じゃ、僕もこれで。」

アシスト 「そうはさせるかっ!
 あ、おい、こら、ちょっとまてっ!
 アークっ!お前が一番やっかいなんだから逃げるなっ!……ちっ!」

(こ、この隙に私も……あれ?足が前に…進まない…え?)

エリーゼ 「あらぁ、秘書さんは何処に行こうとしているのかなぁ?」

「え、いや、あのぉ。
 よければその足を掴んでいる手、離してくれませんかねぇ?
 ……ダメですか?」

アシスト 「秘書。君には選択する権利がある。
 1、俺達の協力をするかわり君のことを見逃す
 2、あくまで抵抗して俺の魔導の実験台になる。」

「3番の協力しないで私だけ見逃すってのがいいんですけど……ダメ…ですよね?」

アシスト 「ほほお、そうかそうか、4番の問答無用で実験体がいいか。」

「そ、そんなぁぁぁぁぁっ!
 わ、わかりましたよっ!
 1番っ!手伝いますよっ!」

アシスト 「ふむ、なかなか物わかりが良くて助かる。」

エリーゼ 「……秘書さん、とりあえずその銀色の外套を脱いだらどうかしら?」

「あ、はい、そうします。」

エリーゼ 「で。これからどうするの、アシスト師団長?」

アシスト 「探すしかないだろ、奴らを。
 なにはともあれ……。
 まず、簡単に見つかりそうな奴から探して行くべきだな。」

エリーゼ 「とすると……レナード師団長ね。」


▽再び街に出る。



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