Forbidden Palace Library #03 花束を彼女に


王都シルバニア
中央公園

大きく枝を伸ばした広葉樹は寒さに耐えきれなかったのか、どれも葉を落としている。
冷たい風を浴びて、梢がわずかに揺れている。

朝には水が凍るこの季節、水道管の破裂を防ぐために噴水もその活動を止める。
池の氷もあと少し厚みを増せば、子供達にとって絶好のスケート場へと姿を変えることになるだろう。


エリーゼ 「あ、いたわっ!そこの貴方っ!
 シルバニア王国第六軍師団長エリーゼ=ラントシュタイナーの命令よっ!
 直ちに走るのをやめて止まりなさいっ!」

「そんなこといったってぇぇっ!」

エリーゼ 「……え?
 ……アシスト師団長。
 今の声、どこかで聞いたことなかった?」

(……やばいっ!)

アシスト 「気のせいだろ?
 ……おい、いいのか?
 もう逃げたみたいだけど。」

エリーゼ 「そう思ったら早く追いかけなさいよっ!」


▽城壁へ逃げる
▽繁華街へ逃げる
▽住宅街へ逃げる



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