王都シルバニア
中央公園
大きく枝を伸ばした広葉樹は寒さに耐えきれなかったのか、どれも葉を落としている。
冷たい風を浴びて、梢がわずかに揺れている。
朝には水が凍るこの季節、水道管の破裂を防ぐために噴水もその活動を止める。
池の氷もあと少し厚みを増せば、子供達にとって絶好のスケート場へと姿を変えることになるだろう。
「あ、いたわっ!そこの貴方っ!
シルバニア王国第六軍師団長エリーゼ=ラントシュタイナーの命令よっ!
直ちに走るのをやめて止まりなさいっ!」
「そんなこといったってぇぇっ!」
「……え?
……アシスト師団長。
今の声、どこかで聞いたことなかった?」
(……やばいっ!)
「気のせいだろ?
……おい、いいのか?
もう逃げたみたいだけど。」
「そう思ったら早く追いかけなさいよっ!」
▽城壁へ逃げる
▽繁華街へ逃げる
▽住宅街へ逃げる
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