「……ベル師団長。
「ししし、知らんぞ俺は。
決して君たち二人を罠にはめて一晩を一緒に過ごさせようとか、
その現場をのぞき見ようとかなんてことは決してっ!」
「……ほぉ。なかなか面白いな。それで?」
「はっ!
この俺を誘導尋問にかけるとは……。
お主ら、なかなかやるな。」
「ベル。君には選択する権利がある。
1、このまま何も喋らずに一晩中そこの工事現場に落ちている
2、全て洗いざらい喋り無事に城に帰る。さぁ?どっちだ?」
「全て話しますぅぅぅぅぅ。
実は………………………………………
…………………ということなんですぅぅぅう。」
「なるほどね……。
よくわかったわ。
つまり、私たち以外の全員が企んでいたのね。」
「エリーゼ、何顔を赤くしているんだ?」
「う、うるさいわねっ!」
「さてと、ベル。確か君は3番の
『全て洗いざらい喋りその後一晩中そこの工事現場に落ちている』
を選んだんだったな?」
「ちょっとまておい、なぜそうなる。」
「おい、ベル、お前の後ろのその大きな穴、何か知ってるか?」
「ここって確か今度出来る公園の管理事務所の予定地だろ?
まぁ地下室か何か作るために穴掘ってあるんだろうけど……。
それがどうかしたのか?」
「深いよな?」
「ああ。深いな。
……なぁ、アシスト。
お前の言いたいことがよく分からないんだが?」
「……エリーゼ。」
「わかってる。……蹴りぃぃぃぃぃっ!」
げしっ!
どさっ。
「あうー、こーゆーことかぁっ!
なんで工事現場に落とすんだぁっ!引き上げてくれぇぇぇっ!
っていうか引き上げてくれないかなぁ?ね、お願い☆」
「……さてと。
残りの奴らも当然このままじゃすまないよな。
……お返しは3倍返しが基本だよな?」
「ええ。もちろんよ。」
「あうー、引き上げてくれぇぇえっ!」
(まずい……早くお城に戻ってこのこと伝えなきゃ。)
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