「意外と煙突のなかとかにいたりして。」
「まさか。
…………。
おい、アーク、お前なんで本当に煙突の中にいるんだ?」
「いや、勝手口から外に逃げようとしたら何故か煙突の中に。
おっかしぃなぁ。
どこで道を間違えたんだろう。」
「…………家の中で道も何もないと思うんですけど。」
「おーい、エリーゼ、見つかったぞぉ!」
「もしもこれで、煙突から逃げられていたら大変なことになってましたよね。」
「うんうん。」
「いや、あの、アークライト師団長が頷いてどうするんですか。」
「アーク、アークぅ、暗いの怖いよぉっ!」
「あー、はいはい、ジュリアさん、大丈夫?」
「怖い怖い怖いっ!」
「よしよし、僕がいるからもう大丈夫ですよ。」
「……アークライト師団長へのお説教はまた今度、かしらね。」
「あ、エリーゼ師団長。」
「……そうだな。
さてと、秘書。
確か君は5番の『無条件で降伏かつ俺の実験台になる』を選んだのだったな?」
「そ、そんなぁぁぁぁぁぁっ!」