Forbidden Palace Library #03 花束を彼女に


王都シルバニア
住宅街

アークライトの家


アシスト 「いねぇなぁ……どこにいるんだ、あいつ?」

「意外と煙突のなかとかにいたりして。」

アシスト 「まさか。
 …………。
 おい、アーク、お前なんで本当に煙突の中にいるんだ?」

アーク 「いや、勝手口から外に逃げようとしたら何故か煙突の中に。
 おっかしぃなぁ。
 どこで道を間違えたんだろう。」

「…………家の中で道も何もないと思うんですけど。」

アシスト 「おーい、エリーゼ、見つかったぞぉ!」

「もしもこれで、煙突から逃げられていたら大変なことになってましたよね。」

アーク 「うんうん。」

「いや、あの、アークライト師団長が頷いてどうするんですか。」

ユリア 「アーク、アークぅ、暗いの怖いよぉっ!」

アーク 「あー、はいはい、ジュリアさん、大丈夫?」

ユリア 「怖い怖い怖いっ!」

アーク 「よしよし、僕がいるからもう大丈夫ですよ。」

エリーゼ 「……アークライト師団長へのお説教はまた今度、かしらね。」

「あ、エリーゼ師団長。」

アシスト 「……そうだな。
 さてと、秘書。
 確か君は5番の『無条件で降伏かつ俺の実験台になる』を選んだのだったな?」

「そ、そんなぁぁぁぁぁぁっ!」


▽……。



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