Forbidden Palace Library #03 花束を彼女に


翌日。

王都シルバニア
王城3階 作戦会議室


「うっわぁ。雪化粧された町並みを作戦会議室から眺める一段と綺麗ですねぇ。」



こんこん。


ユリア 「おっはよぉ☆」

「あ、ユリア師団長。もう立ち直ったんですね。」

アシスト 「……ったく。昨日はろくな事してくれなかったな。」

ユリア 「んもぉ☆おこっちゃ・い・や☆」

レナード 「ん?そういえばベルはどこいった?」

「あ。」

エリーゼ 「あ。」

アシスト 「あ。……まあいいか。」

レナード 「どうした?心当たりでもあるのか?」



こんこん


ベル 「ウィルバーっっっっっ!
 いい加減助けにこんかいぃぃぃぃっ!
 おかげで一晩中工事現場で雪風に……はっくしょん。」

「あ、無事だったんですね。」

ベル 「どこがだぁぁぁぁぁっ!」

アシスト 「……一つ聞いていいか?どうやってあそこから上がれたんだ?」

アーク 「いやぁ、僕がたまたま通りかかったらなんか声が聞こえたんで引き上げたんですよ。」

ユリア 「あら、アーク、おはよう☆」

レナード 「どうやら全員揃ったようだな。
 では会議を始めよう。
 今日の発案者は……確か秘書、君だったな。」

「ええ。実は困った問題があるんですよ。」

エリーゼ 「……何かあったの?」

「ええ……。
 実は今日、新規兵士の面接試験があるんですけど、
 面接官である肝心のボイス将軍がいなくて……。」

アシスト 「……じゃあアーク、お前代理に面接官やれば。今日は待機のはずだろ?」

アーク 「うん。別に僕は構わないよ。で、面接場所ってどこだっけ?」

(そういえば城壁守備隊長のコペルニクスさんがこんなこと言ってたような……。
 『何故かは知らぬが、担当の面接官がいつまで経っても現れなくてな。
  その年度は志願者全員が書類選考のみで合格となった……』)

「ち、ちょっとまってくださいよぉぉぉっ!
 そ、それだけはやめてくださいっ!
 それぐらいなら私が面接官やった方がまだマシですっ!」

レナード 「よし、言ったな。では秘書、お前が面接官だ。」

「…………え?」

アシスト 「自分で言いだしたんだから当然だな。」

「そ、そんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


▽そしてその後。



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