Forbidden Palace Library #04 彷徨いし来客


王都シルバニア
王城 1階


「はぁ、はぁ……やった、やっとお城に着きました!」

アークライト 「うん、そっかー。
 ところで、大喜びで飛び跳ねてるけど、
 何か嬉しいことでもあったのかい?」

グラン 「左様か左様か。」

「え、あれ、艱難辛苦を乗り越えて喜んでるのって私だけ?」

グラン 「左様か左様か。」

「…………。」

アークライト 「うん。どうしたんだい、頭抱えて?」

「……なんでもないです。」

(さてと……これからが本番、か。
 この1階の玄関から3階の謁見室まで、この二人を見失わずに運ぶ。
 ……考えれば考えるほど、無理難題に思えてきた……。)

アークライト 「ぬかよろこび。」

「はい?」

アークライト 「うん。今なんとなく、
 そんな言葉が頭に浮かんだんだ。
 じゃあ僕はこれで。」

「き、急に変なこと言わないでくださいよっ!
 とにかくはぐれないうちに作戦会議室まで急ぎましょう、
 ……ってあれ?アークライト師団長?」

グラン 「廊下の奥へ行かれたご様子。」

「ええっ!?言ってる傍から迷子っ!?」


▽回廊へ行く
▽守衛室へ行く
▽調理室へ行く



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