「おや、いつぞやの君か。丁度いいところに来たな。」
「別に好きで来ているわけじゃないです。」
「照れるな照れるな。
この俺様の華麗なる高枝切りバサミを見たくて
来たのであろう。では早速特別講座を……」
「じゃ、そゆことで。」
「おーい、無視するなぁ。
見たまえ、
パワーアップしたこの俺様の華麗なる高枝切りバサミを!」
「……パワー、アップ?」
「そうだ。よくぞ聞いてくれた。
先ほど知り合ったばかりの盟友マルス殿の力を借りてパワーアップしたのだ。
いいか、よく聞け、このひもを引っ張るとだな……」
「ハサミのところが爆発を起こすのだ!」
「……マルス、殿?」
「そうだ。
このパワーアップをもってすれば、
新たな華麗なる高枝切りバサミの舞が……」
「どうでもいいんですけど、ハサミがさっきの爆発ですすけてますよ。」
「うぬっ!?
し、しまったぁぁ!
ああ、俺様の華麗なる高枝切りバサミが……ああ、俺様の華麗なる……。」
「ああ、俺様の華麗なる……」