「ベル師団長っ!ああっ、倒れてるっ!」
「……秘書……か……」
「だ、大丈夫ですかぁぁぁっ!?鎧、すすけてますよぉ!?」
「ああ……。
マルスの持ってた爆発物で……いてててて。
……グリフィス=ベル、一生の不覚っ!くぅっ!」
「…………」
「……地面に拳打ち付けて、痛くないですか?」
「痛い。泣くほど。あうううう」
(じゃあやらなきゃいいのに……)
「あれ?
じゃあ書類は……マルス前師団長の手に?」
「ちっ!何故ばれたっ!?お主、なかなかやるな!」
(でも何故マルス師団長が……あっ!
そういえばということはアシスト師団、お城でこんな事言ってたような……
『……ここはマルスの奴に応援を頼んで……』)
(まずいっ!!!それだけはっ!!!
い、急いで追いかけなきゃっ!!!)
「というわけでベル師団長、お先に失礼しますっ!」
「なぁ、やっぱりその書類取り返した後、俺に譲る気はない?ね☆」
「ちょっとまておいっ、無視かいっ!」