Forbidden Palace Library #05 異存なき決定


王都シルバニア
繁華街

雪の夜の繁華街。
家々の壁の白さと、地面に積もった雪の白さが街灯の明かりに照らされ、白く冷たく輝いている。
そして家々の窓からこぼれ落ちる暖かい明かりが調和し、綺麗な光の彩りをみせる。

そんな雪の中、一人の男性が椅子に座って何やら絵を描いている。


「あ、いたっ!マルス前師団長っ!」

マルス 「んんんっ!
 というわけでこの書類は貰っていくよっ!」
 これで10リルが手に入るっ!」

「……日本円換算で500円ですか?」

マルス 「んんんっ!その通りっ!」

「いえ、威張られても困るんですが……あのー、そんなにお金ないんですか?」

マルス 「んんん。爆発物の出費がかさむからねぇ。」

「じゃあ買わなければいいのに……」

マルス 「んんん。マルス君そんなことしたら禁断症状が。」

「禁断症状って……なんですか?」

マルス 「果たしてマルス君に隠された禁断症状とは何なのか!?
 次回、『敵か味方か、長いハサミを持つ男!』をお楽しみにっ!
 じゃね。」

「じ、次回ってなんですか?
 それに長いハサミって……高枝……
 ……あー、逃げたぁぁぁっ!」



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